米財務省の外為報告が10日に決定
今秋中に発表の予定だった米財務省の外為報告が10日29時に決まりました。
これは半年に1度発表されるものです。
前回は11月、前々回は5月に発表されています。
5月でも11月でも為替操作国の認定は議論になったものの見送られました。
しかし、ご存知のとおり2005年7月21日には人民元切り上げが実施されています。
7月に切り上げが実施されたのは、5月の報告で為替操作国とは認定しなったものの、その内容は強い警告を伴うものであり、中国が半年後(11月)の報告作成時までに人民元改革をしなければ、指定国を免れない事を明確にしていたからだといわれています。
為替操作国に認定され、それが米議会に提出されれば制裁も免れる事は出来ないでしょう。
羊飼いの予想としてはこうです。
●認定は見送る公算が高い(認定もゼロではない)
●しかし、それは強い警告と共に発表される
為替的に問題なのは発表が10日の29時になった事です。
10日の27時15分にはFOMC政策金利の発表があります。
10日水曜日■米重要指標
27:00[日本時間AM3:00]★財政収支
27:15[日本時間AM3:15]★FOMC政策金利
29:00[日本時間AM5:00]★財務省外為報告
現状では異常なドル売り相場であり、FOMCの声明にすらどう反応するか分からないところへ、その2時間後にこの重大な発表がある。しかも今回のFOMCは利上げ打ち止めとも言われ、いつものものより注目度が高い!
今回のFOMCで、前回より強気な声明になる可能性は低く、前回と同等かそれよりも弱い可能性が高い。ようは相場がそれをどう判断するかであり、正直に言えば予想が付かない。ドル買いに傾く一番の材料は最近ドルが売られすぎている為、材料で尽くしで買い戻されるか?だと思う。
できる限りノーポジで迎えたい。
Comments
こんばんわ。為替操作国の件ですが、過去に認定された国ってあるのでしょうか? もしあるならばその時の影響ってどんなだったのでしょうか? ご存知でしたら教えてください。
Posted by: sora | 2006年05月11日 05:57
すいません。知る限りではないです。
多分、よほどの事がない限り、日本や中国など大国は認定しないと思います。結構チキン。。。
Posted by: 羊飼いFX | 2006年05月11日 07:34