ストップをつけるための心構え

自分のボジションにストップを付ける事が出来ないと、いつか大きな損失で退場をすることになる。これはレバレッジの効く取引だから当然だ。
分かってはいるけど付けられない。その気持ちも良く分かる。大きなレンジを描くことの多い為替は実に上手い事、人のストップを付けてから反転する。
羊飼いもキッチリと付け出したのはここ１年ぐらいである。
ストップを付けられない一番の理由は未練であろうか？実のところ、人生において「あきらめ｣と「勇気」は全く異なった感情のようだが、実際にする行為は似ている。「未練をあきらめる事」と「未練を断ち切る勇気」は結果的にほぼ同じことを指している。
そこでお勧めするのが、ポジションを構築する際に既にそのポジションをあきらめてしまう事だ。
ポジション構築と同時に利益確定のリミットと損失限定のストップをつけて放置する。持ってしまったら、もうそのポジションの事は考えずに、中立的に相場を見る。これらの行為は、あなたをＦＸトレードの新たなステップへと進ませるだろう。
そこで、それを実行する為に非常に優れたＦＸの注文方法をおさらいしてみようと思う。
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★ＯＣＯ注文→One Cancel Otherの略
異なる２つの注文を同時に出し、一方の注文が成立したら自動的にもう1つの注文がキャンセルされる注文方法。既に持っているポジションに対し、利益確定と損切りの両方の注文を出す事ができる。
■使用例
成り行きで買った後、利益確定の売り注文とと損失限定の売り注文を同時に出す。
成り行きで売った後、利益確定の買い注文とと損失限定の買い注文を同時に出す。

★ＩＦＤ注文→If Done（イフダン）の略。もし、成立したら～の意。
新規の指値注文と同時に仕切りの指値もできる注文方法。新規注文が成立した時点で仕切注文が自動的に設定される。仕切注文は利益確定の注文でも損失限定のストップロスでもかまわない。
■使用例
ある値段で買いたい→それが成立した後に利益確定の売り注文も出したい。
ある値段で買いたい→それが成立した後に損失限定の売り注文をしておきたい。
ある値段で売りたい→それが成立した後に利益確定の買い注文も出したい。
ある値段で売りたい→それが成立した後に損失限定の買い注文をしておきたい。
◎レンジ相場の場合
レンジ内でポジションを持ち、レンジ内での利益確定を狙う。
レンジ内でポジションを持ち、レンジが崩壊した時に損切りをする。
◎トレンドがあるとき
押し目でポジションを持ちたいが、トレンドが崩壊してしまった場合には損切りしたい。
押し目でポジションを持ち、ある程度利益が出たところで利益確定をしたい。

★ＩＦＯ注文→IFD注文とOCO注文を組み合せた注文方法。
新規の指値注文を発注と同時に、仕切りのOCO注文を発動できる注文方法。新規注文が成立した時点でOCO注文が有効となる。
■使用例
ある値段で買いたい→それが成立した後にＯＣＯ注文で利益確定と損失限定の注文を出したい。
ある値段で売りたい→それが成立した後にＯＣＯ注文で利益確定と損失限定の注文を出したい。

ＩＦＤとＩＦＯの違いは、ＩＦＤが新規指値と同時に発動するのが利益確定か損失限定のどちらかであるのに対し、ＩＦＯはその両方が出せるところ。成り行きであれば、ＯＣＯを使うしかないが、指値であればＩＦＯとＩＦＤから選ぶことになる。今日の趣旨としてはＩＦＯの方を使うべきだと考える。
これらの注文方法の一番利点は相場に張り付く必要がないこと。もし寝ている間に思惑と逆に行っても損失が限定できたり、利益を確定できたりする事が可能。利益と損失の両方を事前にコントロールできる。更に、ポジションを持っても相場に中立な立場を貫くことはもとより、なんと言っても安眠できる。是非、実行されたし！