スワップ金利の盲点
円高になるとスワップ金利が減る事について、改めてまとめてみました。
同じ1万通貨に金利が付いているのに、なぜ円高になるとスワップ金利が減るのか?
それは、スワップ金利を円転する際に、その時の外貨のレートが適用されるから起こるのだと思います。
(業者によって違うでしょうし、正確な仕組みは知りませんが、考え方としては合っていると思います。御存知の方がいれば御指摘下さい。)
NZドル1万通貨に付くスワップが1日に2NZドルと考えれば分かりやすいと思います。毎日おなじ2NZドルをもらってもその時のNZドル/円のレートで価値は違ってきます。表にしてみました。
キウイ | スワップ金利 | ポンド | スワップ金利 |
80円 | 160円 | 210円 | 250円 |
70円 | 140円 | 200円 | 238円 |
60円 | 120円 | 190円 | 226円 |
50円 | 100円 | 180円 | 214円 |
40円 | 80円 | 170円 | 202円 |
※スワップ金利は実際のものではありません。計算しやすい数字にしてあります。
当たり前の事ですが確認の為、記します。
●同じ5%の金利でも
100万円には5万円
200万円には10万円付きます。
●同じ1万通貨でも
NZドル円=70万円の価値
ポンド円=200万円の価値があるわけです。
●同じ10円の差でも
80円にとっては12.5%の変動
210円にとっては4.8%の変動となります。
80円の時、1万通貨の1日のスワップ金利を160円換算で計算しスワップ派を始めた人が、低レバレッジで円高でも耐えられる計算でも、円高になれば受け取るスワップ金利は減ってしまい当初の計算が少し狂ってくる事になります。特にボリュームの小さいNZドル円にとってはポンド円などに比べ1円の変動も大きく影響するのです。
羊飼いはキウイでスワップ派を目論んだ事は無いですが、豪ドルは今でも狙っています。この、円高になるだけでスワップ金利の受け取りが減ってしまうというのは、ほとんどの方は漠然と分かっていたと思うのですが、改めて計算して向き合ってみると意外な盲点だったんじゃないかな?と思います。
1万通貨で1円動くと、どの通貨ペアも1万円の損益が出てしまうわけで、日々の変動の大きなポンドよりキウイを選んでいた人は決して少なくないと思います。どちらが良いという結論はありませんが、今後スワップ目的で取引する際には気をつけたい点です。
Comments
いつもなんとなく頭の片隅で
「スワップと円高」のことを考えていましたので、スッキりいたしました。
Posted by: kanakakana | 2006年03月23日 19:21
羊飼いさん、こんばんは♪
いつも、ブログ楽しみにしています。手数料無料で、携帯取引ができる(チャート閲覧もできる)、取引会社を教えてください。よろしくおねがいします。
Posted by: 未来 | 2006年03月23日 19:43
1万通貨から手数料無料で携帯だとGFT系しかありませんね。チャートはどうしても制限されますよ。
http://zerojack.jp/mt/2006/03/fx_18.html
Posted by: 羊飼いFX | 2006年03月23日 21:03
こんばんは
円高になるとスワップポイントが減ることは、最初は私も気がつきませんでした。
シミュレーションをしているうちに気がついたので、計算方法を記事にしています。
よろしければご覧ください。
なぜスワップポイントは変動するのか
Posted by: ハヤブサ | 2006年03月23日 22:28